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芝川ビルに行ってきました

2007年03月20日 | 関西/大阪アートシーン | del.icio.usに追加 | はてなブックマークに追加 | livedoorクリップに追加

フェリチェ・ヴァリーニに続き、現在開催中の大阪アートカレイドスコープ2007の会場となっている芝川ビルに行ってきました。

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芝川ビルは豪商・芝川氏が女子教育を行う学校の校舎として1927年に建てたもの。今回の展示もそのことをふまえ女性のアーティストを中心に展示が行われています。

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会場は1階〜地下1階とつながっていて、最初に目にするのが石塚沙矢香のインスタレーション。赤い布を四角く切ったものがたくさん降り積もっているような作品なんですけど、これがけっこういい具合に情緒的だったり気配的(?)だったりしてなかなかいい感じです。まどぎわや引き出しの中にもさりげなく赤がつもってる感じも好きでした。

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おなじく1階の部屋をシェアするかんじで展示していたのがCharles-Eric BillardとYangjahのAlien Strings。2人は先月の208のイベントにも来てくれてました。内容は地下道で撮影されたダンス中心の映像作品。たぶん社会的な何かのメタファーとしてヒモが使われていていたんですが、これが視覚的な演出として純粋に面白い感じでした。

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一階奥から地下一階の導線部分にかけて展示してあったのは、唯一の男性作家・山崎龍一の、これまた一度見るとなかなか印象深い、人形のちいさな生き物の一連の彫刻。ある地域特有の精神疾患(文化依存症候群)をテーマとして扱っているそうですが、純粋に芝川ビルの空気との妙な組み合わせがコミカルでおもわず笑ってしまいました。

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でもって最後、武内貴子の一部屋丸まま贅沢に使った布のインスタレーション。テーマっぽいものを読み取ることは正直出来なかったんですけど、もうロケーションだけで許せてしまうようなかんじでしょうかw。この辺りに関してはもうちょっと作品自体のインフォメーションが欲しかったようにもおもいます……って今回はちょっと物理的に無理かな?


とまぁだいたいこういう感じなんですけど、率直な感想をいえば芝川ビルに関してはかなりおもしろいなというか、空間との相互関係ていうのがちゃんとあるなという感じがしました。つまりインスタレーションとして作品が空間に影響されるのは当たり前のことなんですけど、作品を展示することによって空間自体もまた新たな文脈が加えられることで本来のスペックが引き出されてるなぁと。今回のか零度の場合、すべての会場においてそれが起こってるかどうかはたぶん微妙だと思うんですけど、そういう意味では今回の芝川ビルはひとつのいい例として展覧会全体の趣旨を思い返してみても成功してるんじゃないかなという感じです。

期間は明日まで! 確か明日は應典院でトークもあったはずですよ!

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