« ずいぶん昔、好きだった人のこと。 | トップページ | 明日の精華大BOREDOMSフリーライブ、チケットあまってない? »

葬式の夜、ちょっと酔っぱらったまま書いてそのまま公開しないでいたエントリー

2008年11月10日 | 日々嘉綴 随筆 | del.icio.usに追加 | はてなブックマークに追加 | livedoorクリップに追加

こんなことを書くともう呼んでもらえなくなりそうですが、正直なところ葬式は苦手です。たいていの場合葬式はいかにも葬式らしく、逆に自分の気持ちが浮遊するような気がします。だって急に死んだとか言われても実感持てないし。誰かが死ぬということは確かに一瞬の出来事で、その瞬間からその人はいないわけだけど、残された者にとってそれは時間をかけてぼんやりと消えていくもののような気がします。ま、もちろんそれをふまえた上で葬式は葬式として機能するわけですが。

そんな感じで、まぁなんというか時間差をおいてズーンときてます。気持ちの底の方がじんわりと重い。ただ同時に妙な落ち着きのようなものもあったりして、別に何を背負うとかそういうことではなく、とりあえず奴の分まで生きてくかと、そんな気にもなったりします。

今回葬式に出てはっきりと言えることは、あらっぽい話ですが、とにかく自殺なんかすんなってことです。詳しくは書きませんが残された家族にあんなこと言わしちゃいけない。もちろんそれなりの理由があってのことだし、彼女がどんな気持ちでそうしたのかを想像すると本当につらいわけだけど、それでもやっぱりどんなことがあっても生きていくべきだったと、まぁ当たり前のことなんだけどそう思います。

とりあえず自殺なんかすんな、ボケ。

葬式の帰り、偶然にも最近知り合ったマレーシア人とインドネシア人のアーティスト2人に出くわして、一杯やってきました。2人が僕の片言の英語にあわせて話してくれて、それでも分からない時は漢字で書いてくれて、まぁなんとかそれなりに話が出来たんだけど、なんていうかそういう寄り添うようなコミュニケーションがずいぶんと気分を楽にしてくれました。

だからさ、生きてたらこんないいこともあるんよね。だから僕は、せめて死ぬまで生きていこうと思います。

ありがとう、会えてほんま楽しかったわ。


吉本 ばなな「キッチン」(角川文庫)
4041800080

スポンサードリンク

トラックバックを受け付けています

この記事のトラックバックURL