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パクリ? それはともかくUNIQLOCK好きなら「Rosas danst Rosas」は必見でしょ。

2008年05月03日 | 日々嘉綴 芸術 | del.icio.usに追加 | はてなブックマークに追加 | livedoorクリップに追加

今晩208でRosasのビデオ見ない?」でお知らせしたとおり、昨夜は208でRosasの映像を何本か見たんですが、正直予想をはるかに超える内容ですっかり参ってしまいました。

「ダンスなんて生で見ないと分かんないよなぁ」とか思ってたんですが、ダンスとしても映像としても完全に持っていかれてしまいました。なんて言うか「呼吸」ごと持っていかれる感じ。あれだけ“方法論ありき”な作り方をしているしているにも関わらず、「身体性」や「女性性」といった生身の部分が浮かび上がって、最終的には呼吸まで持っていかれる……いやぁ、スゴい。スゴすぎる。言っちゃなんですけど「UNIQLOCK」なんかと比較しちゃあ申し訳ないですよ!

そう、ほんとうにUNIQLOCKなんかと比較しちゃあ申し訳ない。

今さらですけどUNIQLOCKの元ネタはやっぱり「Rosas danst Rosas」ですね。ダンスから音楽、カメラワークにいたるまで、まぁ「パクり」とまでは言いませんけど、ほとんどそれに近い。たぶん佐藤可士和あたりが最初のプレゼンの段階でクライアントに「Rosas danst Rosas」のビデオを見せたんでしょうね。で、「こんな感じオサレでしょ?」ってな具合でやったんじゃないかとw まぁ、どこにでもある話なんだと思うんですが、それならそれで「ユニクロックの元ネタは実はRosas danst Rosasで…」って制作サイドの誰かがきちんと言わなきゃいけないんじゃないのかなぁと。

ちなみにこの件に関して電話でユニクロに問い合わせてみたんですが、返答はもちろん「UNIQLOCKのダンスはオリジナルでrosasとは無関係です」とのこと。まぁ、そりゃそうなんだけどさw

例のソニーBRAVIAのCMパクり問題にしてもそうなんですが、広告業界の連中っていうのは2つの意味で“何やったって金で何とかなる”とか考えてるんですかね。つまり、ひとつはアーティストやクリエーターから訴えられても金積んで裁判やりゃあなんとでもなるということ。もうひとつはパクられたことで結果的にそのアーティストやクリエーターに注目が集まって、結果的にお金として還元されていくということ。事実、BRAVIAの一件でパクられた側のアーティスト・Kozyndanはそれなりに名が売れて元は取ったなんて話も聞きます。

でも正直やっぱりよく分からない、なぜわざわざパクる必要があるんでしょうね。もし制作に携わった誰からその作品なりアーティストなりをリスペクトしてるなら、彼らに直接仕事をやらせてあげればいい。もちろん広告という理由で断る場合もあるでしょうし、受けたとしてもビジネス的な経験不足でプロジェクトがうまく進まないことだってあるかもしれない。でも、そういうのも込みできちんとするのがリスペクトってもんだし、それが出来ないからって言って勝手に使っちゃえなんていうのは某国の偽ディズニーランドと大差ないわけで、そんなことも普通に出来ない広告の世界って一体なんなんだと。

080502_uniqlock.jpg

もちろんUNIQLOCKにしたってBRAVIAにしたって、元ネタとはまったく別の意味でクリエイティヴな仕事だとおもいますし、その点がまた問題をややこしくしてるように思います。ただね、これは残念というかなんというか、少なくとも「rosas danst rosas」とUNIQLOCKを見る限り、いちばんrosasをrosasたらしめている「身体性」がUNIQLOCKからは完全に欠落してる。もちろんrosasがやってないんだから当たり前といえばあたりまえなんだけど、その表面的だけをかすめ取って「どう、オサレでしょ?」なんてやっちゃそれこそリスペクともへったくれもあったもんじゃないです。

ということで、せめてUNIQLOCKを見てなんかいいなと思った人はぜひ「rosas sanst rosas」のDVDを買ってみてください。いや、もうぜったいUNIQLOCKの比じゃないからですから。


ローザス ダンス ローザス|Rosas Danst Rosas(DVD)
080502_uniqlockdvd.jpg

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ユニクロが提供しているBlogパーツ「UNIQLOCK」を入れてみました。 女性ダンサー達が時報と音楽に合わせてダンスする映像が流れます。 音楽はデ...
2008年05月04日 20:12 | UNIQLOCK入れてみました from おやムンの小部屋

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この記事に対するコメント

ユニクロックはかわいいんですよね。
ローザス ダンス ローザスのほうが芸術的には優れてるに決まってるけど。
じゃあローザス ダンス ローザスを連れてきてユニクロ着せて同じことやらせたほうが上手く行ったかっていうと、そのほうが効果低かったと思う。日本人でカワイイ子じゃないと、ウケない。本格的すぎるのって受けないんですよ、広告は。もっとライトな、軽いものです。だからセンスが大事なんです。元ネタに強度があればあるほど、それを大衆に伝えるためには軽くしてもクオリティがあがる。売れる絵を描くときに、日本画の構図を取り入れるじゃないですか。本当の超一流の日本画を見せても大衆に伝わらないから。エッセンスだけ取り入れて大衆受けする表現に表面を変える。でも日本画の構図自体はものすごく強度があるから、表面なぞってもある程度伝わる。マス広告っていうのは所詮そんなもんですよ。いい悪いじゃなくて、そういう性質のもの。それを徹底してるのがマスのクリエイターに多いんじゃないのかな。

2010年08月10日 10:45 | 竹原慎二

あと、アーティスト本人にやらせないのは
アーティストって妙なこだわりがある人が多いんですよね。
こだわりあって当然だと思うけど。

でもこっちは(=マスクリエイターは)、
売れること第一でやってるのね。
そりゃあ尊敬もしてます。
売れること第一じゃないもの、アーティストは。
でもこっちの仕事は売れて何ぼの世界。
話題になって何ぼの世界。
そうなると、目的のためには
芸人のように何でもやってくれる人じゃないと困るんですよね。

アーティストは表現の専門家だけど
売るための専門家ではない。
こっちは売るための専門家。
だから、アーティストに表現は出来ても
売るためのディレクションはできない。
こちらは表現は出来ないけど、素材があれば
売るためのディレクションは出来る。

なので素材(=元ネタ)探して、改変してディレクションして出すんですね。
このやりかたって、表現の専門家として見れば
かっこいいとは思えないけどね。。

でも、売るためには方法を選びません、という
編集者、企画者として見れば、
まあいいんじゃないってことになるでしょ。
とっても強力な方法論だし。

毎回いろんなクライアントからいろんなお題を与えられて
いろんな表現で結果を出さなければいけない
マスクリエイターにしてみれば
まあこの方法論を超えることは実際むずかしいです。
この方法論はやりません!ってことで
結果出し続けるのは難しいですね。

なんか過去の記事にいきなり書いてすいません。

2010年08月10日 11:02 | 竹原
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