概 要

日  時:2006年8月20日(日) 9:00〜18:00

参加費 :無料

会  場:和歌山・和歌の浦周辺

内  容:バルーンによる「布引の松」の再現(9:00〜 / 布引の松跡)
     作品展示とワークショップ(10:00〜12:00 / 和歌の浦周辺一帯)
     作家プレゼンと景観レクチャー(13:00〜14:30 / 和歌の浦アートキューブ)

主  催:和歌山大学建築設計ゼミ×岩淵拓郎(メディアピクニック)

協  力:NPO和歌の浦フォーラム

問い合せ:和歌山大学システム工学部環境システム学科
      〒640-8510 和歌山県和歌山市栄谷930
      tel : 073-457-8392 / fax : 073-457-8393(平田)

趣 旨

かつて天橋立とならび名勝と呼ばれた和歌山・和歌の浦。現在その風景は、一見どこにでもありそうな《地方》の風景に見えます。もはや和歌の浦を名勝と呼ぶ人はいません。しかしそこには長い歴史や人々の暮らしが確かに刻まれていて、今もなお生き続けています。

和歌の浦景観アートプロジェクト『言葉のある風景〜和歌の浦』は、そんな和歌の浦の風景にアートという視点から今一度向き合ってみようとする新たな試みです。

岩淵拓郎は関西を中心に言葉と意味をテーマとした作品を発表するアーティストです。同氏の作品は、目に見えない言葉に形や重さをあたえることで実存として出現させ、その空間やそこに流れる時間の背景を鑑賞者に意識させます。今回のプロジェクトでは、かつてランドマークとして存在した大木《布引の松》を言葉によって跡地に再現。またその周辺にいくつかの小作品をワークショップ形式で設置。和歌の浦の風景を「言葉」もしくは「アート」という視点から参加者とともにとらえ直していきます。

詳 細

1. バルーンによる「布引の松」の再現
時間:9:00〜 / 会場:布引の松跡
かつて和歌の浦のランドマークであった「布引の松」を概念として再現。跡地に布引の松と同様の高さ(約20m)のアドバルーンを上げ、空中に「松 マツ科マツ属の常緑高木の総称。」の文字を設置します。

2. 作品展示とワークショップ
時間:10:00〜12:00・15:00〜18:00 / 会場:和歌の浦周辺一帯
和歌の浦の風景に関係する言葉をモチーフとした作品を、参加者とともに妹背山〜紀三井寺周辺に設置するワークショップ。作品設置はワークショップ参加者とともに行い、設置場所の決定についても参加者とのディスカッションによって決めていく。言葉を設置することで風景そのものやその裏側にある意味を捉え直す。

3. アーティストプレゼンテーションと景観レクチャー
時間:13:00〜14:30 / 会場:和歌の浦アートキューブ
アーティストによるプレゼンテーションとトーク。また和歌の浦の景観問題に明るい多田道夫氏(和歌の浦フォーラム)によるレクチャーも行われる。