CoMMU column#011

簗 尚志「Macとパソコン。似て非なるもの」

Macは(いわゆる)パソコンじゃない。少なくとも私は、数年前からMacを他のメーカーのパソコンと比較するのはやめた。じゃあ何だ? 自分の中では、ジョブズが初期のMacintoshのために作ったフレーズ「思考の自転車」には、今でも十分うなずける。

「お! っと思いついたアイディア、文章、メロディ。こいつを物にしたい、具現化させたい。」時の思考を、Macは容易に、エンハンスト、拡張してくれる道具だと思う。おまけに仕事やネットもできて2度お得。

そう考えれば、世界的シェア5%(他、全部Windows)、子供にMac好きが多い(忙しいビジネスマンはMacきらい)、Dellより10万以上高くても指名買い(アイディアが浮かんだ瞬間の快感は高くありたい、という自分かわいさ)という一般ビジネス常識からは想像できない、Macをめぐる様相が、ちょっと理解できる。

閑話休題。私は、今、実は、猛烈に、Macが欲しい。ビデオ編集が趣味なので、iDVDを使ってみたい! FinalCutでフレーム単位で映像編集したい! ・・でもiPod miniも買えないくらい貧乏なので、買えない。ああ、このもどかしさ狂おしさをどうしよう。ということで、最近は図書館で塩野七生著「ローマ人の物語」を読んでます。我がもの顔に繁栄を手にしながら衰退していったローマの物語には、なかなか「なるほど?!」と思わせる史実があって、気づくことの快感を味わえます(後半のですます調は、我が身の悲しさを意図してます。)。


(2004/1/7)

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